郵便局の学資保険はじめのかんぽとは?保険内容からメリット・デメリットまで大紹介
子供の出産を機に学資保険への加入を考えていませんか?学資保険は種類が本当に様々あり、一体どれを選べばいいのかわからないですよね。
今回は数ある学資保険の中でも人気急上昇中のはじめのかんぽをご紹介します。学資保険選び方のポイントも紹介するので、ぜひ今記事を参考にあなたに合った学資保険選びを行ってみてください。
はじめのかんぽとは
はじめのかんぽとは、株式会社かんぽ生命が販売する学資保険。かんぽ生命は日本郵政グループ、つまり郵便局のグループ保険会社です。
だからはじめのかんぽは、郵便局の学資保険と言われることがあるのですね。
はじめのかんぽは急激的に人気を高めている学資保険の一つです。
はじめのかんぽの人気が上がっている理由は、その特徴を見ていけば理解できます。ここからは、はじめのかんぽの人気の秘密を探っていきましょう。
はじめのかんぽでは合ったコース選びが出来る
誰もが同じ目的で学資保険に加入するというわけではありません。
子供が大学に入学してから積み立てしてきたお金を給付金として受け取りたいという方もいれば、大学入学時だけではなく中学校や高校入学時にも給付金を受け取りたいという方もいるはずです。
誰もが同じニーズで学資保険に加入するわけではない、そのことをかんぽ生命は十分に理解しています。
はじめのかんぽには3つのコースがあります。それぞれのコース特徴とあなたの求めるものがマッチしたものを選ぶようにしましょう。
「大学入学時」の学資金準備コース
現代は学歴社会と言われるだけあり、大学卒業することがいい仕事に就職するための条件でもあると考えられています。
あなたもお子様には大学に進学してほしいと願っているのではないでしょうか?しかし大学進学は、私立・国立関係なくお金がかかります。
大学入学から卒業までにかかる費用は平均で、国公立で約900万円、私立大学では1千万円以上かかります。
「大学入学時」の学資金準備コースは、大学進学という短期間のうちに発生する莫大な費用に向けた貯金です。
具体的には大学入学金費用の他、大学受験費用とそれに伴う交通費・宿泊費、大学1年時の授業料、1人暮らしをした場合の引っ越し費用やアパート・マンションの資金・礼金など。
はじめのかんぽ3コースの保険料の支払い方法は2つあります。1つ目は月々の保険料を安く抑えたいという方におすすめの17歳、または18歳まで払い込むタイプ。
もう1つは12歳までに保険料の支払いを終えて、保険料の総額を抑えることができるタイプです。
「大学入学時」の学資金準備コースの満保険金額は300万円。被保険者の加入年齢範囲は17歳、もしくは18歳まで払うタイプの場合は0~12歳、12歳までに払い終えるタイプの場合は0~6歳です。返戻率は2番目に高いです。
「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース
大学入学時だけではなく、小・中・高入学でも学資金を受け取ることができるコースです。
これは先ほど述べた大学入学費用、1人暮らしを始める際に必要な費用、大学受験に必要な費用の他、小・中・高入学時にかかる制服代や学習用品購入費用などに備えることができます。
学資金を受け取るタイミングは各学校入学前の12月と大学入学時です。
小学校入学時には15万円、中学校入学時には30万円、高校入学時には45万円、そして大学入学時には300万円の総額390万円を受け取ることになります。
返戻率は3つのコースの中で1番低いです。被保険者の加入年齢範囲は0~3歳です。
「大学入学時+在学中」の学資金準備コース
大学4年間の生活で最も費用が掛かるのは入学年ですが、その他の年も大きな費用を出費することになります。
大学4年間にかかる出費に向けて準備するのが「大学+在学中」の学資金準備コースです。
大学入学から4年生まで毎年75万円、合計300万円受け取るコースです。
大学生活は授業料の他に、サークルの合宿費・遠征費、交際費、そして仕送りなども行わないといけないので毎年大きな出費をすることになります。
しかし毎年75万円受け取るとなると、精神的にも金銭面でも負担がなくなりますよね。
返戻率が最も高いコースです。被保険者の加入年齢範囲は18歳まで払うタイプだと0~12歳、12歳で払い終えるタイプの場合は0~6歳。
かんぽ生命って大丈夫?はじめのかんぽの元本割れリスク
せっかく毎月保険料をコツコツと払ってきたのに受取金額が支払金額よりも少なくなった、このことを元本割れと言います。
保険では元本割れが起きることはあまりないのですが、学資保険は別です。近年元本割れが起きる保険が増えています。
元本割れする理由は様々ですが、大切なのは元本割れをする保険商品なのかどうかを見分けることです。
元本割れを見分ける方法で返戻率というものがあります。すでに何度か登場してきた単語なので、いったい返戻率とは何なのか?と疑問に思っている方も多いはずです。
返戻率とは支払った保険料総額に対していくら戻ってくるのかを%で表したものです。簡単に言えば、支払った金額に対して受け取れる金額の%のことですね。返戻率の計算式は次のようになります。
保険金の受け取り総額÷保険料支払い総額×100=返戻率
返戻率は高ければ高いほどお得で、100%を上回っていれば元本割れをしない保険、100%を下回っていれば元本割れをする保険です。
では、はじめのかんぽの返戻率はどうなのでしょうか?はじめのかんぽの返戻率は100%を上回ることが多いです。
しかし場合によっては下回りする、つまり元本割れを起こす場合もあります。先にも述べましたが3つのコースの返戻率の高さは次の順になります。
「大学入学時+在学中」>「大学入学時」>「小・中・高+大学入学時」
返戻率の計算は以下のかんぽ生命の公式ホームページから確認できます。
必要事項を入力すると見積もり結果が表示されます。見積もり結果の満期受取金額総額を払込保険料総額で割ると返戻率が出ます。
-スポンサードリンク-はじめのかんぽの返戻率の上げ方
返戻率は様々な要素で決定されます。つまり賢くプラン選択をすることで返戻率を上げることができるのです。
今からは主な返戻率の上げ方を紹介します。はじめのかんぽだけではなく、他の学資保険にも適用することができるのでぜひ参考にしてください。
1.年払いを行う
学資保険を加入する際、支払方法を選ぶことになります。支払方法は月々の支払から年払いまで様々です。
多くの方が月払いを行いますが、月払いよりも3か月払い、3か月払いよりも半年払い、そして半年払いよりも年払いの方が安い料金となり、返戻率も上がるのです。
そのためおすすめは年払いです。年単位で見るとお得感は微々たるものですが、12年、18年単位で見ると大きな差になります。
2.12年払いを選ぶ
保険料は18年払いよりも12年払いを選んだ方がお得です。保険会社によっては10年払いなどもあります。
基本的には早めに保険料を払い終える選択をした方が、支払総額が少なくなり返戻率も高くなるのです。
3.保険料を一括払いする
保険会社によってできないところもありますが、契約時に保険料を一括で払うという手段もあります。
一括で払うことによって、総額が大幅に減る、つまり返戻率が大幅に上がるのです。最も返戻率を上げることが可能な方法です。もし一括払いできる余裕があるのならば、おすすめします。
はじめのかんぽはいつから入れる?
教育費は人生で最もお金がかかると言っても過言ではありません。子ども1人を大学に進学させるだけでも1千万円以上はかかります。
そのため学資保険加入は早ければ早いほどいいです。基本的には子どもが産まれたら、すぐに学資保険に入ることは勧められています。
でははじめのかんぽも0歳から入るべきなのでしょうか?なんとはじめのかんぽは出生前加入制度を行っています。
つまり赤ちゃんが産まれる前に加入することが可能なのです。しかし妊娠時ならいつでもいいというわけではなく、出産予定日の140日前から加入できるようになります。
出産後には必ずバタバタとするので、出産前に学資保険に加入できるのは嬉しいですよね。
また長期的に学資保険に加入するということなので、返戻率も少し上がります。
もし現在妊娠中の方ではじめのかんぽ加入を考えている方は、出産後に様々な手続きや育児に追われながら加入手続きを行うよりも、まだ心身にゆとりのある妊娠の早い段階から加入するのがいいですね。
はじめのかんぽのメリット・デメリット
はじめのかんぽには、あなたに合ったプランを選ぶことができる他にも様々なメリットがあります。
もちろん完璧な学資保険というものはないのでデメリットがあるのも事実です。
学資保険選びを行う際にはメリットだけではなくデメリットにも目を向ける必要があります。ここからは、はじめのかんぽのメリットとデメリットを理解していきましょう。
はじめのかんぽのメリット
万が一の時は保険料の払い込みが不要
学資保険では契約者が保険料を支払うことになります。
その契約者が死亡する等の理由で保険金の支払いが不可能になった場合、その後の保険金の支払いを行う必要はなくなります。
それでいて学資金は予定通り受け取ることができるのです。あまり悪いことは考えたくはないですが、18年という長い期間で何が起こるのか分かりません。
この制度は契約者に何かが起こっても、お子様の将来を守ることを保証してくれます。
17歳満期の支払いを行うことができる
多くの学資保険は18歳満期での学資金受け取りしか行っていませんが、はじめのかんぽでは17歳満期で学資金を受け取ることができます。
たった1年の差ですが、この違いはとても大きなものです。
もしお子様が18歳になるのが遅いと、大学入学費用支払期日までに学資金を受け取ることができない可能性があります。
そのような場合には17歳で学資金を受け取った方が得です。
また近年は大学入試の形も多様化しています。センター試験を使用した一般入試の他に推薦入試やAO入試などもありますよね。
早ければ高校3年生の秋から大学受験費用が必要になる可能性もあるのです。
しかし17歳満期よりも18歳満期の方が返戻率は高いのも事実。どちらが自分に向いているのか、じっくりと考えて結論を出す必要があります。
入院特約を付けることができる
学資保険がメインのはじめのかんぽですが、入院特約もつけることができるのです。
しかし入院特約を付与すると返戻率は下がってしまいます。はじめのかんぽが入院特約でカバーしている範囲は主に以下の3つです。
・入院1日につき4500円
・入院中の手術費に対する保険金
・120日以上の長期入院の場合は一括で9万円
ご覧の通り保証されるのは入院、入院時に行われた手術と補償範囲は狭いです。
これだけの保証をしてほしい方にはおすすめですが、もっと補償範囲を広げたい方は普通の医療保険の加入がいいでしょう。
はじめのかんぽのデメリット
返戻率が他社と比較すると低い
はじめのかんぽが持つ最大のデメリットは返戻率の低さです。はじめのかんぽの返戻率は平均して100%前後です。
一方他者の学資保険では返戻率100%超え当たり前、中には110%超えしているものもあります。そのためはじめのかんぽの返戻率だけ見ると、少し劣りを感じてしまいます。
はじめのかんぽまとめ
はじめのかんぽは返戻率では他社に劣りを見せますが、全体のサービス内容を見ると優れた学資保険だということが分かります。
特に他の保険会社にはない郵便局、かんぽ生命ならではの安心感というものは大きいですよね。
もし今記事ではじめのかんぽ加入を考えるようになったら、まずは3つのプランからあなたに合ったものを選びましょう。
そして返戻率を中心に考えて支払期間、支払方法などを決める必要があります。
もちろん学資保険は他にもたくさんあるのでまずは比較してみることが大事ですね。ぜひあなたのお子様にあった学資保険選びを行ってください。
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